人生で一番遠い大分旅行へ⑤(10月14日由布院観光編①)

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お袋が由布院で過ごした幼少期。

『毎日由布岳を見て、ああ今日はお天気やな、ああ雨が降るなって言うてたんや』と

覆いかぶさるように見えてくる由布岳を見て言います。

この時は残念ながら曇りの天気予報通り雲に隠れていました。

 

JR由布院駅の近くに車を停め、バタバタと最初の観光予定『辻馬車観光』へ。

他の乗客を少し待たせる格好になったので、乗車前の写真はなし。

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馬車に乗るなんて初めてです!

一馬力(≧▽≦)ノ

すげーぞ!車夫を含めて11人乗ってるのに、なんのギャップもなくスッと動き出した。

駅前のアスファルトの道をパッカポッコパッカポッコいうて歩いていく。

 

人間でいうなら40歳ぐらいらしいベテランの名前は『サム』。

賢くて間違いを起こすことはないけれど、少しやんちゃらしい(笑)

 

車の往来の激しい信号のない五叉路も、路地裏みたいな細い道も、暴れもせず落ち着いてゆく。

バックミラーも付いてないのに縁石ギリギリを攻めていく!

川を渡る橋への登りが見えてくるとパカパッカパカパッカ!と駆け足で助走する!

道路工事をしていたら止まる。

トラックが来たら止まる。

時々道端の草を食べたくなる(笑)

すげー賢い!

 

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お馬の紹介や辻辻の話を聞きながら、鐘楼門が有名な佛山寺に到着。

僕は、チラと境内を拝見した後、僕はさっさとサムの所に戻って話しかけた。

賢くて感動した。君こそが観光名物。

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カメラを向けるとスッと顔を作ってくれる。

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アスファルトやコンクリートの舗装路をパッカパッカポッコポッコ。

痛くないんかな?と思って蹄を撮った。

馬蹄を留める釘が見えてて、痛いのか痛くないのか。。。

 

ここでトラブル!

戻ってきたお客夫婦の奥様がサムの横に立って旦那に写真を撮ってもらおうとしたところ、、、

 

ガブリッ!!!

 

やんちゃなサムが奥様にじゃれたのだが、人の...しかも女性の腕だった。

歯形がついて血が出たらしい。

車夫謝る。

夫婦はあまり問題にしなかったので良かった。

 

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オカン、若干引き気味で(笑)記念撮影。

サムは身じろぎもせず。。。

 

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その後、宇奈岐日女(うなぎひめ)神社へ。

※ガイド冊子には『うなぐ』と書かれている。

平成3年の台風19号で大きな被災をされ、お社も新しく、、、

新川さんにお土産の狛犬の写真のみ(笑)

 

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由布院駅に戻ってきてサムともお別れ。

とってもいい子でした。

 

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駅前の通りを歩いていると2019年に増員...?されたベルギー生まれのシャレル?がいました。

 

この後、お袋様の子供の頃の記憶を辿るべく、現地ガイドさんを予約していたんですが、旅行出発前にお断りの連絡をいただき、どうしたものかと思っていたんですが、辻馬車でかなりその記憶をなぞれたようで、時間大空き!!

 

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とりあえずお昼御飯をということで、うっすら調べていた『ねんりん』さんで和風オムライス。

 

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食事の後、予約しておいた陶芸体験『とうき』さんへ。

若いカポーと僕らで四人。

はつらつとした先生に乗せられながらろくろ初体験。

先生は見本で、たった1秒ぐらいでご飯茶碗出現させ、それを真っ直ぐの湯呑に変形させたり、壺型の湯呑に変形させたりと自由自在。

さすがは陶芸家だ。

こちとら思うように形にならない。

お袋様は無言になり、先生や僕はキレ気味なんじゃないかと心配したけれど、単に集中していただけらしい(笑)

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お袋様はご飯茶碗、僕は湯呑(と言いつつ取っ手のないマグカップ)を何とか完成させた。
最後は先生が少し表面を滑らかにして、台から切り離してくれる。

死ぬまでに一度はやってみたいと思っていたので、とても楽しかった。

誰にも邪魔されず独りで黙々とできたなら没頭するだろう。

出来上がるのは二ヶ月ほど先だという。

 

さて、陶芸体験が終わってもまだ時間に余裕がある。

パパッと考えて、最終日の予定を消化しておくことにした。

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最終日の朝に予約しておいた人力車を電話して繰り上げてもらえないかと相談したところ快く受けていただいてお世話になった。

 

車夫は若いイケメンではなく少し小太りのおじさん(笑)

30分で予約していたけれど、お袋が金鱗湖を見たいというので、脚を伸ばしてもらい45分コースに。

大丈夫なのか?と思ったけれどさにあらず。

とてもいい話が聞け、お袋様の子供の頃の記憶もより一層色を帯びたようで何よりだった。

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素晴らしいコントロールで石垣の小径も、有名な建築デザイナーさんが考案されたという曲がりくねった細い路地も、由布愛にあふれたトークと共にゆっくりと時が過ぎてゆきます。

 

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 辻馬車観光と少し被った部分もありましたが随所で写真を撮ってくれます。

この頃には由布岳も山頂まで見られるように天気が回復し、お袋様も大喜び。

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その由布岳を見ながら、突然車夫が『少しお話していいですか?』と話し始める。

~昔から有名だった温泉場に開発の手が伸びてきて、当然リゾート化の波が押し寄せてきたんです。それでもここがこのように田んぼのままなのが何故かおわかりになりますか?観光業者たちは当然、この由布岳が一望できる土地にホテルなんかを立てようとしたんです。だけど地元がそれを許さなかった。儲けよりも何よりも、地元の温泉を守ろうと決めたんです。由布温泉のお湯が澄み切った透明なのは、こういった田んぼに降った雨が染み込んでいって、何百年もかけて由布岳の地熱で温められて出てきたのが温泉なんです。だからこの田んぼを残そうと。それで観光施設を湯の坪街道に集めたんです。その上、里の静けさを守る為に閉店時間も早めに設定したんです。だから夕方になると店は閉まって辺りに静けさが戻ってくる。そうやってあまり観光化しないように守ってるんです。そんな僕たちの想いがわかっていただければ。。。~

すげーなと思った。いい話が聞けた。

 

その後、ステンドグラス美術館にも行きましたが、写真撮影禁止という事で記録はありませんが、素晴らしいアンティークステンドグラスの数々が見られます。

 

長くなりすぎたのでここで一区切り。。。