人生で一番遠い大分旅行へ②(10月13日臼杵石仏編)

長いよスマヌ。。。

 

一応船内で朝食を済ませた(;・∀・)ので、大分県最初の予定、国宝 臼杵石仏...『群』といっても差し支えない、今まで見た事のない磨崖仏の数々を見に。

大分港から大分駅にかけて魅力的な喫茶店やカフェがありますが、下船時間が6:30。

残念な朝食でした。

 

結構な距離を走る工程。

感じたことは大分駅周辺の都会感。

地元で見るチェーン店などもそれぞれ規模が大きく、どことなく『田舎』を連想していた自分が恥ずかしく。。。

 

都市部を抜ける道はどことなく地元から篠山へ抜ける道のように感じて、説明するなら『大阪の隣に篠山と三田がある』感じ。

 

ほぼ現着の前に、施設が整っていない事を想定してトイレを探して辿り着いたのは臼杵川にある駐車場完備の公衆トイレ。

きれいに掃除されている清潔なトイレだった。

トイレを出た時にキキキッ...キキッ...と鳥の声が聞こえたので車からカメラを取り出し

覗いた川面にはコサギ?が6羽ほど。。。

なんだ聞き間違えかと思っていると視界を横切るコバルトブルー!

カワセミだ!!!

カメラを構えてチャンスを伺っていると、そこには少なくとも3対の番いがおり、あっちこっちと飛び回っている。

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不慣れな中、何とか押さえたショットがこれ。

嘴を少し開き首をかしげている愛らしい表情なのにピントは甘いしブレている。

 

一般的な認識より身近に生息しているカワセミ

いつか切れるほどの輪郭を保った写真が撮りたいものだ。

 

さてさて... 

到着したそこは、想像を遥かに超えた観光施設。(悪い意味ではない)

山々に磨崖仏があり、砂利の駐車場に車を停めて土の山道を少し歩くんだろうと思っていたのですが、お菓子屋さんの直販所があり、観光受付事務所があり、道は整備され、脚の弱ったお袋でも何とか拝見して回れました。

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ゆっくりと登ってくる母の先を行き写真を撮っていきます。

『ホキ』(『岸險』ガケという意味の地名)と称される石仏群を立派な覆屋で保護した場所が山懐に四群。

その他に、よく整備された里の風景を挟んだお寺などにも室町の時代の石仏などがあります。

 

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ホキ石仏第二群は平安末期の作。

驚くほど精巧に掘られた中尊阿弥陀如来坐像。

他の像と同じく脱落していた頭部を、昭和55年から14年の歳月を費やし保存修復。

平成7年、全国初の磨崖仏、そして九州初の国宝に指定されたそうです。

 

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ホキ石仏第一群は平安後期から鎌倉の作。

第二群とも同じく、当時の彩色が残っている部分があり驚く。

ずらりと並んだ石仏は4つの龕(がん)に分かれており、、、

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地蔵菩薩を中尊とした地蔵十王像。

 (ああ!冥府で裁きを受ける所だなと直感できる)

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●中尊金剛界大日如来・釈迦如来阿弥陀如来如来三尊像。

 (台座の部分に経典などを納めたであろう穴がある)

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●ホキ石仏第一群の中心的な阿弥陀三尊像。(写真右)

 (中尊阿弥陀如来は眉・目・髭を墨で描かれた静まったお顔)

●中尊に釈迦如来を刻んだ第一龕の如来三尊像。(写真左)

 (平安末期の作とされるこの三尊は技法に簡略化が見られ、螺髪などの彫りがやや劣る)

 

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●中尊の如来坐像に脇尊にも如来坐像を配す珍しい形式の山王山石仏

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向かって左の如来様は特に、彫られた当時のノミ痕がありありと見られ、一刻毎に祈りを込めただろう事に思いを馳せます。

 

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●落ちた仏頭が長く世界的に有名だった古園石仏

とこれまでみた磨崖仏とはかけ離れたスケールに息を呑む。

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古園石仏に上がってゆく脇の壁に二体の不動明王像(向かって左側の像は残念ながら原型を留めていない)は、1995年の国宝指定の後2017年に追加で国宝指定されたそうです。

 

美しい里の田園風景の向こうに満月寺を中心にとした数々の史跡・石仏がありますが、お袋様の疲労感甚だしく、また石仏の素晴らしさに満足感も甚だしく、そのまま車へ。

 

次の予定に車を走らせますが、、、

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集落の入り口にある有名な鳥居『深田の鳥居』。

前述の満月寺・山中にある日吉社への参道跡と考えられているそうです。

周囲の河川の度重なる氾濫で徐々に埋まっていっただろうということです。

 

臼杵石仏群もこの深田の鳥居も詳しい事がわかっておらず、謎の部分が多いようです。

見るからにミステリアスで興味がわきますね。

 

少し離れた臼杵地区から別府の中心地へ向かいます。

ベタな観光スポット、別府ロープウェイへ。